医師コース

大阪医科薬科大学・関西医科大学・近畿大学・兵庫医科大学・大阪歯科大学・大阪公立大学・奈良県立大学・和歌山県立医科大学・大阪大学・神戸大学等

各診療科の医師の仕事をご理解いただき、医師とのコミュニケーションお役立てください。 

内科

内科は、手術は行わず問診、触診、視診、血液検査、レントゲン撮影などの画像診断により、投薬（薬物療法）による治療を行います。

内科がカバーする範囲は広く、呼吸器、循環器など臓器や疾患により専門が分かれています。原因が分からない体調不良時にはまず内科を受診する人が多く、人々の生活に密着した診療科とも言えます。開業医を含め、医師数、病院数とも最も多い。 

内科は細かく診療科が分かれ、専門的な治療を行います。

専門分野は、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、血液、内分泌代謝、糖尿病内科、脳神経内科、腎臓、膠原病・リウマチ内科、アレルギー、感染症、老年科、腫瘍内科、肝臓内科、消化器内視鏡があります。 

医師免許を取得し2年間の初期臨床研修を修了した後、内科の後期研修を行います。その後、日本内科学会が認定した医療施設での研修を修了すると、より高いレベルの治療を行う内科専門医または総合内科専門医として活躍できます。

医師数は、約１１万人（男女比8：2）

 

外科

外科は、主に手術により、病気や外傷の治療を行います。

手術は長時間にわたる事もあり、瞬時の判断が求められる事から、外科医は精神的にも体力的にもタフさが要求されます。それだけにやりがいも大きく有名なドクターも多いです。手術の執刀だけでなく、外来診療や入院患者の診察も行います。 

内科と同様に細かく診療科か分かれています。

専門分野は、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科、乳腺外科、放射線診断、放射線治療、内分泌外科、脳神経外科、気管食道外科があります。形成外科、美容外科、泌尿器科も外科の分類です。

医師数は、約2万７千人（男女比9：1）

 

整形外科

整形外科は、骨、関節、靭帯、筋、神経など運動器官の疾病や外傷の治療を行います。

患者の年齢層は新生児から高齢者までと幅広く、スポーツによる疾患、関節リュウマチ、外傷、骨折、脱臼、捻挫、挫傷、関節痛、四肢の痺れなどを診療します。

脊椎、肩、肘、膝、腰、骨盤、手足の指などの対象は広く、患者もすべての年齢層にわたるので患者数、医師数ともに多い。

整形外科として開業している医師が多く、開業には放射線技師や理学療法士などの専門職を置くことも必要です。

高齢社会に向かうなか、充実した生活が送れるような身体の維持、向上が大切で、整形外科の需要は高まっています。

医師数は、約2万１千人（9.5：0.5）

 

小児科

小児科は、「0歳～成人するまで」を対象とし、子供の病気の治療だけでなく、乳幼児期の定期検診や予防接種、学校の集団検診も行います。対象は「15歳まで」など上限を決めている医療機関もあります。

保護者に養育指導するのも小児科医の仕事の一部です。

小児科に向いている人は、子供が好きで寛容さや粘りがある人です。痛みをうまく伝えられない子供の不調を見抜くために、コミュニケーション能力も求められます。

医師数は、約1万8千人（男女比7：3）

 

精神科

精神科は、こころと脳を対象に、統合失調症、うつ病、発達障害、PTSD、睡眠障害、双極性障害、摂食障害、認知症、精神科救急など精神疾患を専門とし、薬物療法、心理療法、行動療法などで対処します。

ストレスによる胃潰瘍などの身体の病気を伴うものは心療内科の領域です。「こころ」に耳を澄ませ、医師として人として寄り添う高い倫理性と診療態度が求められます。

医師数は、約１万６千人（男女比8：2）

 

眼科

眼科は、眼球、視神経、視機能など視覚に関する疾患を診断し治療を行います。コンタクトレンズの処方や花粉症への対処、白内障や網膜剥離などの手術も行います。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層を対象とします。

白内障の日帰り手術が可能になり、眼科分野の医療技術は進歩しており、最新知識・技術の習得が重要になっています。「視覚」に携わる眼科医は、患者様の役に立っている事を実感できる診療科です。

医師数は、約１万３千人（男女比6：4）

 

産婦人科

産科と婦人科に分かれている病院もあります。

産科は、妊娠の検査、妊娠中の検診、出産の介助、産後のケアを行います。妊娠や出産をケアする専門職としては助産師もありますが、助産師は産科医とは異なります。 

婦人科は、子宮や卵巣などの疾患や更年期障害・生理不順などの内分泌疾患を扱い、子宮筋腫や帝王切開などの手術も行います。

医師数は、約１万3千人（男女比7：3）

 

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、耳、鼻、口腔、咽頭、喉頭、気管、食道が領域です。めまい、メニエル病、耳鳴り、中耳炎、難聴などの耳の疾患や、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻の疾患や、咽頭炎、声帯ポリープなどの喉の疾患を診療します。副鼻腔や耳の内耳・中耳、咽頭・扁桃などの外科的手術を行う事もあります。

医師数は、約９千人（男女比8：2）

 

皮膚科

皮膚科は、全身の皮膚、爪、毛髪に関する病気を診察し治療します。アトピー性皮膚炎、水虫（白癬菌）などの感染症、じんましん、火傷、イボ、虫刺されなどの日常的な疾患から皮膚がんまで皮膚に関する疾患を取り扱います。

日本皮膚科学会は、日本でハンセン病や性感染症の治療と撲滅をけん引してきました。今後、アトピー性皮膚炎や遺伝性皮膚疾患の研究・治療の発展に注目が集まっています。

医師数は、約９千人（男女比5：5）

 

麻酔科

麻酔科は、手術中の麻酔管理・バイタルチェック（呼吸、血圧、心拍数などの確認）を行います。救急医療や集中治療における生体管理、緩和医療、ペインクリニックの神経ブロックや薬物療法による鎮痛療法、産科麻酔などを行います。

医師数は、約９千人（男女比6：4）

 

脳神経外科

脳神経外科は、脳、脊髄、末梢神経の疾患を対象として、腫瘍、血管腫、脳動脈瘤、脳出血、頭部外傷などを取り扱います。治療は神経系の手術、救急対応、CT・MRIなどの画像診断、リハビリテーションなど多岐にわたります。

研究が進み、治療や診断法、検査装置の進歩が著しい分野の１つです。

医師数は、約７千人（男女比0.95：0.05）

 

泌尿器科

泌尿器科は、腎臓、尿道、尿管を対象とし、内分泌疾患、小児科泌尿器の疾患、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、、精巣がん、前立腺肥大症、膀胱炎、尿路結石、精巣など男性生殖器の不全・疾患人工透析、腎臓移植などを扱います。

医師数は、約７千人（男女比0.95：0.05）

 

救急科

救急科は、救急診療のプロフェッショナルであらゆる危機に対応します。救命救急治療、院内急変対応、救急外来での救急搬送対応、ドクターヘリでの現場出動、救急隊のメディカルコントロール、災害・事故現場・航空機内での救命活動を行います。

さまざまな症状に対応しなければならない為、幅広い知識と迅速かつ的確な判断力が求められます。災害現場に派遣されることもあります。

医師数は、約６千人（男女比9：1）

 

放射線科

放射線科は、X線写真・CT・MRIなどの画像検査によって病気を見つけ出し、病変に対して放射線を照射することで、患者さんを切らずに治します。放射線療法は手術療法と化学（薬物）療法に並び、ガンの三大治療法のひとつです。

放射線科は、画像診断部門と放射線治療部門に分けられます。前者はCT・MRIなどの画像を読み取り診断結果を担当医に報告します。

後者は、がん細胞に照射するなど、患者の負担が小さい治療を実施します。

最先端技術の装置や手法を駆使する診療科です。近年ではDeep Learningや人工知能も応用しています。

医師数は、約６千人（男女比8：2）

 

形成外科・美容外科

整形外科が骨や関節など運動器官の機能改善を目的とするのに対し、形成外科は病気やケガによって生じた身体表面の改善を目的とします。火傷やあざの治療のほか、骨の変形矯正や乳房再建なども担当する。美容医療との親和性が高いです。

医師数は、約３千人（男女比7：3）

 

リハビリテーション科

リハビリテーション科は外傷、加齢、後遺症、疾患などにより、運動機能に障害が生じた患者に対して医学的治療を施し、社会参加に向けてリハビリテーションを行います。運動、物理、作業、言語、薬物など様々な療法があります。

医師数は、約２千５百人（男女比8：2）

 

病理診断科

物理診断科は患者から採取した検体（臓器や組織）を顕微鏡で観察し、進行具合などを判断し病理診断を下します。診断結果は治療法を選択するうえで重要な判断材料となります。

医師数は、約２千人（男女比7：3）

 

臨床検査科

臨床検査科には、血液、尿、便などの成分を調べる検体検査と、心電図や脳波を調べる生理検査がある。通常は臨床検査技師が検査を行い、臨床検査専門医が検査のプロセスや結果を管理します。

医師数は、約５百人（男女比8：2）

 

総合診療科

総合診療科はプライマリ・ケアのプロフェッショナルであり、地域医療の安心、安全なコミュニティを長期的に構築・維持するスキルが求められる。

多くの人の「まず相談できるお医者さん」になると同時に、各診療科専門医とも連携して、高度医療の実現に貢献します。

現在はプライマリ・ケアと合わせて医療機器を用いて診断を行います。「病院総合診療医」の必要性が重視されるようになりました。

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